「世界最高峰エベレストの玄関口」「仏陀生誕の聖地」「神々が集う国」など、さまざまな呼ばれ方をしているネパール。
今年の年末年始は、そのなんともご利益のありそうなネパールで過ごしました。
首都カトマンズで乗り換え、町からヒマラヤ山脈が見える「ポカラ」まで行った道のりをまとめましたので、これからネパールへ行きたい!ポカラに行きたい!と思っている方の参考になれば幸いです。
ネパールってどんな国?
ネパールは南アジアに位置しており、インドと中国の間にある国です。
世界最高峰のエベレストを有するヒマラヤ登山の玄関口としても有名で、世界中から多くの登山家が集まる国でもあります。
季節は雨期と乾期の大きく2つに分けられることもありますが、日本と同じように四季に分けられることもあります。
乾季:10月~5月
夏:6月〜8月
秋:9月〜11月
冬:12月〜2月
ヒマラヤ山脈を見に行くのであれば、乾季がおすすめです。
日本のパスポートは世界最強のパスポートと言われており、ビザなしで行ける国がかなりたくさんありますが、ネパールに入国するためにはビザが必要です。
空港でも取得は可能ですが、事前に取得しておけるとスムーズだと思います。
首都カトマンズ
ネパールの首都はカトマンズ(Kathmandu)です。1,400mの高地に都市があり「天空の都市」と呼ばれることもあります。
カトマンズの中心からヒマラヤ山脈を見るには少し遠いため、マウンテンフライトと呼ばれる遊覧飛行に参加するか、カトマンズ郊外にあるナガルコットの丘などに行くのがおすすめ。
GETYOURGUIDEやKLOOKから事前の予約も可能です。
もっと間近でヒマラヤ山脈を見たいとなると、カトマンズから国内線を乗り継いで他の都市へ行く方が多いようです。
私たちは今回、カトマンズから乗り継ぎ「ポカラ」へ向かいました。
ポカラ
ポカラ(Pokhara)はネパール語の「ポカリ(湖)」からきており、美しい湖を持つ町です。
ペワ湖(フェワ湖)の周りは「レイクサイド」と呼ばれ、多くのホテルやレストランなどが立ち並び観光スポットとしても有名です。
ポカリスエットもこのポカリ(湖)というネパール語とポカラという場所からヒントを得てネーミングされたそうです。(ポカリスエット公式サイトより)
あまりの居心地のよさから、この地に思わず長いしてしまうバックパッカーの方も多いのだとか。
気候
ポカラの標高は約800mと首都カトマンズより低い位置にあるので、気候もカトマンズより温暖です。
最も寒い時期は12月〜2月と言われており、朝晩は10度以下になることもあります。日中は20度前後まで気温が上がるので、温度調整しやすい服装がおすすめです。
最も暖かいのは6月〜9月頃。最高気温は30度を超えることもあり、最低気温も20度を下回らない日もあります。
しかし、この時期は雨季にあたり毎日のようにスコールが降るので、観光には少し大変な時期です。
ポカラへの道のり!
それではここから、実際に私たちがたどったタイ・バンコクからネパール・ポカラまでの道のりをご紹介します。
- 3.5時間バンコク→カトマンズ
- 25分カトマンズ→ポカラ 国内線
このようにバンコクから出発し、国内線を乗り継いで飛行機で移動しました。
バンコク→カトマンズ
まずはバンコクからカトマンズまで国際線で約3時間半。日本からは今のところ直行便が無く、クアラルンプールやバンコクなどで乗り継ぐ必要があります。
これが私たちがバンコクにいる間にネパールに行きたかった理由のひとつでもあります。
この便では、ぜひ右側のシートを選択してみてください。天気がよければネパールへ近づくと巨大なヒマラヤ山脈が飛行機の中からでもきれいに見えてきます。
これだけでも早速「ネパールに来てよかった」と思えるはずです。
カトマンズ国内線
首都カトマンズに到着したら、国内線に乗り継いでポカラへ。カトマンズの空港は国際線と国内線で建物が別なので要注意です。
国際線到着口のある建物から一度出て、外の階段を少し上がると「トリブバン国際空港」の出発口が見えて来ます。
国際空港の建物に沿ってさらに左へと3~5分ほど進むと国内線の建物があります。
少し坂を登った駐車場の奥にあることと、建物が小さめなのでなかなか見つけられず。マップでも名前が表示されていないので、少し分かりづらかったです。
ネパールの空港はセキュリティが厳しく、空港に入る為にも入り口でチケットの確認、荷物チェック、身体チェックが行われます。
国内線の入り口は1箇所しかなく、年末年始ということもあってか「我先に!」という方たちでごった返していました。
チェックイン
今回私たちは少し前の情報ですが「他の航空会社では席指定ができず座ったもの勝ちだった」など、いろいろな方の情報を参考に「ブッダエア」で予約しました。
ブッダエアでは無事カウンターで座席指定ができたので、ヒマラヤ山脈が見えるであろう「右側」を指定。
14:30発のフライトでしたが、まだ朝の便から出ていないとのことだったので空きがあったひとつ前の便に振り替えてくれました。
カウンターでチェックインを済ませると再び荷物チェック、身体チェックをされて待合エリアまで移動します。
ネパールの空港では身体チェックで男女のレーンが分かれていることがほとんど。
在住の方の記事を見ていると「基本的に男性レーンの方が列が長く時間がかかる」と書かれていたのですが、本当にそんな感じでした。
ネパール国内線は遅延に注意!
カトマンズからポカラに行く際には山にかなり近いエリアを飛行するため、天気に左右されやすく遅延や欠航がよくあるようです。
私たちのときもチェックが終わり待合エリアに進むと、朝からの便が出ていないのでかなりの人でごった返していました。
椅子が足りないので地べたに座っている方もちらほら。売店もひとつしかなかったのでものすごい人だかりです。
そして欠航になっている便もいくつかあったので、欠航のアナウンスが流れる度にカウンターへ人の波が押し寄せます。
ブッダエアでは英語のアナウンスがありましたが、この日他の航空会社では英語のアナウンスがなかったように思います。
(帰りのポカラ→カトマンズでは全ての航空会社で英語のアナウンスがありました。)
搭乗ができるようになっても搭乗口の掲示板などに表示されることはなかったので、しっかりと聞き耳を立てている必要がありました。
日本では起こりえないこのカオスな状況の中で私たちにできるのは、乗る予定の便が欠航にならないようにただただ祈るのみ。
いざポカラに向けて出発!
結果、2時間半遅れでなんとかポカラ行きの飛行機の出発が決定しました。
キャンセルになっている便もあったので、私たちの乗る飛行機の案内が「boarding」になった瞬間は夫とハイタッチ。
当日はポカラであまり予定を入れず「飛行機が飛んだらラッキー」くらいの気持ちでいた方が楽かもしれません。
ポカラ空港(旧)に到着
カトマンズからポカラまではたったの25分のフライト。上がったと思ったらあっという間に下がって到着です。
飛行機を降りたら、預け荷物がなければそのまま建物に入ることもなく解散。
2023年1月1日から「ポカラ国際空港(Pokhara International Airport)」がオープンし、この日は2022年12月30日だったので、行きと帰りで新旧別の空港を利用する形になりました。
地元の方に聞くと「ここは完全にクローズするよ」という方もいれば「一部の国内線だけしばらく利用する」という方もいたので、ポカラからまた他の場所へ行く方は事前にチェックしておいた方がよいかと思います。
ポカラでの滞在の様子や、おすすめのホテルはこちらの記事にまとめています↓
2023年1月1日NEW OPEN!ポカラの国際空港
帰りは2023年の1月2日だったので、オープンしたてのポカラ国際空港を利用。
「International Airport」となっていますが、ポカラ→カトマンズの国内線もこの新しい空港からでした。
旧空港から新空港までは車で20分ほど離れた場所にあるので、間違えないよう注意が必要です。
タクシーの運転手さんもホテルのスタッフの方もしっかりと認識していたので、カトマンズ行きに乗ることを伝えると「空港が新しくなってるから気をつけてね」と教えてくれました。
【新ポカラ国際空港の場所】
この日もかなり霧が濃く、ヒマラヤ山脈はうっすらとしか見えませんが、晴れた日には空港前からもかなりきれいにみえそうです。
チェックを全て終わらせて進んで行くと、待合エリアは流石にオープン2日目とあってきれいでした。
中には小さなコーヒーショップが1箇所。トイレとベビーケアルームもありました。
ここからは霧で真っ白の滑走路を眺めることしか出来なかったので、もう少しギリギリまで外の景色を楽しんでから入ってもよかったかなという感じです。
建物全体をパッと見た感じではレストランやお土産やさんのようなものはなかったので、まだまだこれからオープンしていくのかなといった印象でした。
飛行機は結果5時間遅れ。国際線の乗り継ぎがある方はかなり焦っているようだったので、余裕を持ってカトマンズに1泊ホテルを予約しておくとよいと思います。
カトマンズ・トリブバン国際空港
最後に、バンコクへ戻る際のカトマンズ・トリブバン国際空港を利用した際の様子です。
ここでも空港に入る際にチケット、荷物、身体のチェックが必要です。
そんなに大きな空港ではないのであまり時間はかからないと思っていたのですが、出国審査の窓口は数があまり多くなく、搭乗前の荷物チェックのレーンも少なかったので2時間半前に空港に着いて意外とギリギリといった感じでした。
年末年始の利用客が多い時期といったこともあるかと思いますが、少し早めに空港に着いておけるといいかもしれません。
今回は左側の席を予約。帰りもバッチリとヒマラヤ山脈を見ることができました。
ポカラへの道のりまとめ
以上、私たちが12月〜1月にネパールのポカラへ訪れた際の道のりです。
ポカラまで行くにはかなり天候に左右されることが多いですが、こればかりはどうしようもありません。
焦ってしまうとやはり精神的にも疲れてしまうと思うので、旅のスケジュールは余裕をもって立てられるとよいと思います。
不安な方は日本から、バンコクから、カトマンズに着いてからなどさまざまなプランでツアーが出ているので、ツアーに参加するのもおすすめです!
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