タイの北部、チェンマイで年に1度陰暦の12月(※新暦では10~11月頃)の満月の夜行われる「コムローイ祭り」。
2022年は11月8日(火)、9日(水)の2日間で開催されました。2023年は11月27日(月)、28日(火)の2日間で開催される予定だそうです。
無数のランタンが空に上がっていく様子は「一度は見たい絶景」とも言われ、タイ国内外から人気のお祭りです。
今回私たちが参加した会場の様子と、安全にお祭りを楽しむための注意点もあわせてご紹介します。
コムローイ祭りのチケット予約
これまではチェンマイ市内の寺院や川の近くで無料で参加できる会場もあったようなのですが、ゴミや火の処理の問題で禁止されてきているところも多いようです。
そのため、チケットを買ってコムローイ祭りに参加するというのが一般的になってきています。
チェンマイで開催されているコムローイ祭りの会場はいくつかあり、2023年のコムローイ祭りのチケットを販売していたところを一部ご紹介します。
送迎付き、日本語ガイド付き、飲食込み、集合場所などチケットの内容もチェックしておきましょう。
また、お子さんと一緒に行かれる場合は、会場によって何歳以下無料または半額などもありました。
予約するサイトによって会場が異なりますので、その年の開催状況をチェックしてみてください。
今回私たちが参加した「CAD」のチケットに含まれていたのは以下のものです。
Chiang Mai CAD Yi Peng Khomloy Sky Lantern Festival 2022
今回私たちが参加したのは「Chiang Mai CAD Yi Peng Khomloy Sky Lantern Festival 2022」です。
会場は変更になることもあるようですが、2022年はチェンマイ市内から約40〜50分の以下の場所で開催されました。
今回の指定の集合場所はチェンマイ市内にある「メーヤー ライフスタイル ショッピングモール(MAYA Lifestyle Shopping Center)」の前。
そこから40〜50分かけて会場が用意した車で移動しました。
送迎の車は「standard」は市内を走っている赤いソンテウ、「VIP」と「premium」はバンでした。
コムローイ祭りの様子
実際に参加した「Chiang Mai CAD Yi Peng Khomloy Sky Lantern Festival 2022」の様子をご紹介します。
スケジュール
当日のスケジュールはこんな感じでした。
- 15:30指定場所に集合、会場へ移動
- 16:30開場
- 19:30式典開始
- 20:15ランタンの打ち上げ
- 21:00終了、集合場所へ送ってもらって解散
お祭りが全て終わって、行きと同じショッピングモールの前まで戻ってきたのは結局22:30頃。
夜遅くなることを考えると、集合場所の近くのホテルに宿泊していると便利だと思います。
会場
2022年にコムローイ祭りが行われたCADの会場は以下です。
【全体地図】
(出典:CAD予約サイト)
会場に入る前に予約時にメールで送られてきたチケットを確認され、紙のチケットと交換されます。
入り口には「Chiang Mai CAD Khomloy Sky Lantern Festival 2022」の看板があり、まずここで写真を撮っている方がたくさんいました。
この会場では欧米の方とタイの方が多かったように感じます。他の会場では日本人の方が9割近かったというような会場もあったようです。
装飾が施されたトンネルを抜けた先でひとりひとつカゴが渡され、中にはチップスやナッツ、お水などが入っていました。
会場内には池もあり、そこでロイクラトンも楽しむことも可能です。ここでのクラトンも無料で、ひとりひとつ選んで水に流すことができます。
食事
入り口から入って最初のエリアではタイの工芸品が販売されていたり、食事や飲み物を楽しめたりします。
飲み物や食べ物はチケットの料金に含まれているので、基本的に無料です。
その場で豆を煎ってくれてコーヒーが飲めるようなコーナーや、マッサージをしてもらえるコーナーまでありました。
神聖なお祭りなので、お酒類の提供はありません。
さらに奥へと進んで行くと、椅子とテーブルが用意された食事エリアがありました。この食事エリアもチケットの種類ごとに分かれており、VIPやプレムアムになると座席がよくなります。
食事エリアの間には大きな木があり、願いを込めてキャンドルを並べることもできました。
コムローイの式典、ランタンの打ち上げ
19:30頃から式典が行われるエリアへと移動し、チケットの番号の椅子へ座ります。
【ランタン打ち上げ席の拡大図】
(出典:CAD予約サイト)
真ん中にステージがあり、そこでタイ伝統の踊りなどが披露されます。
ステージの位置が少し低く後ろの方からは見にくいので、しっかりと見たいという方はVIPまたはpremiumのチケットがおすすめです。
一通り式典が終わると、いよいよ待ちに待ったランタンの打ち上げ!
音楽に合わせてゆっくりとランタンが上がって行く光景は、とても幻想的でした。「一生に一度は参加したいお祭り」と言われているのも納得です!
ランタンの打ち上げと同時に、花火も上がっていました。
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コムローイ祭りで持っておくとよいもの
実際にコムローイ祭りに参加してみて「持って行ってよかったな」と思った物をご紹介します。
上着
会場は少し山へ登った場所だったので、夜長時間外にいると少し寒かったです。日中は30度ほどあった気温も、夜は20度を下回る瞬間もありました。
日中との気温差もあり肌寒いと感じるので、少し暖かめの上着や靴下などがあるとよいと思います。
私はもともと冷え性なので、ウルトラライトダウンコンパクトジャケットを着て行ってちょうどよかったです。
パーカーやカーディガンを羽織っている方もたくさんいました。
トイレ用のティッシュ
会場のトイレにはトイレットペーパーが付いていましたが、後半には切れてしまっていました。
最後の方だったからか補充されることもなく、トイレ前で困っている方もちらほら。
出かけるときはいつもティッシュを持ち歩いているので大丈夫でしたが、特に女性は少し持っておくと安心かもしれません。
火消し用の水
コムローイ祭りは火を扱うお祭りなので、万が一のために火消し用の水を持っていると安心です。
会場でも飲み水を配っているので、そのお水を念のため火消し用として持ち歩きました。
ライター
ランタン用の火は会場側で付けてくれますが、一応メールの持ち物リストにあったので持って行きました。
火が消えて他の席の火を借りて上げた方もいたので、消えたとき用に一応あると便利かもしれません。
コムローイ祭りの注意点
実際にランタンを上げる際の注意点をいくつかご紹介します。
私たちが訪れた会場ではランタン打ち上げ前にデモンストレーションが行われていたので、見ておいた方がより安全に楽しめると思います!
ランタンは破れやすいので注意
ランタンは早く自然に還るようにとかなり薄い素材でできているので、かなり破れやすくなっています。
穴が開いてしまうと上手く上がらなくなってしまうので、優しく扱いましょう。
私たちの会場では最初は袋に入れられていて、飛ばす直前までは袋から出さないようにと指示がありました。
ランタンがパンパンに膨らむまで待つ
会場でのアナウンスは、火をつけてからランタンがパンパンに膨らむまで待ってから飛ばしてくださいとのことでした。
早い段階で離してしまうと、うまく上がらず落ちてくることもあるので危険です。
ランタンは思ったより大きく、パンパンになるまでには8〜10分ほどかかることもあるようです。私たちも少なくとも5分以上は待ってからあげるようにしました。
1人でランタンに火をつけるのは風があるとかなり難しいので、2人以上で行うのがベストだと思います。
落ちてくるランタンに注意
上で紹介したように、ランタンがパンパンに膨れるのを待てずに上げてしまった場合は低空飛行してしまったり落ちて来たりしてしまいます。
そのため、風があるときは風上に完全に背を向けてしまっていると、真後ろからランタンが飛んで来てかなり危険です。
風があるときは、隣の人が上げるのを待ってから自分たちがあげるようにしたり、動画や写真をとるときにはなるべく風上に完全に背を向けないようにしたりするとよいと思います。
飛ばないと思ったら一度下ろす
「いけるかな?」と思って手を離したけどまだ早かった。飛ばそうと思ったけど風が出て来てしまった。
そんなときには一度地面に下ろすように指示がありました。
地面に下ろしてから、ランタンの中に熱が溜まるのを待ってもう一度トライしてみてください。
コムローイ祭りのまとめ
写真ではずっと見ていたコムローイ祭りでしたが、やはり現地に行ってお祭りに参加してみないと気づけないこともたくさんありました。
幻想的で本当に素晴らしく一生に一度の思い出になるようなお祭りなので、ぜひ安全に楽しんでください!
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